著者:GATER KAZUKI
みなさん、こんにちは。GATER KAZUKIです。
今日は、みんな薄々気づいているのに、なぜか正面から語られない話をします。
RB26DETT、カタログ値280馬力。
この数字、本当だと思っている人、どれくらいいますか。
「280馬力」は、性能ではなく約束事だった
先に結論を言います。280という数字は、エンジンの実力を表したものではありません。当時の業界の「自主規制」による上限値です。
1980年代後半から2000年代前半まで、日本の自動車メーカーの間には、「最高出力は280馬力を超えて表記しない」という紳士協定がありました。パワー競争が過熱して事故が増えることを避けるため、という建前です。
だから、280という数字は、各社が申し合わせて置いた「天井」でした。実際にどれだけ出ていようが、カタログには280としか書けない。RB26も、その天井に頭がつかえていた一台です。
実測すると、天井を突き破っている
では、RB26は本当は何馬力だったのか。
ノーマルのRB26をシャシーダイナモに載せると、しばしばカタログ値を上回る数字が出ることが知られています。個体差やコンディションによりますが、「280どころではない」という感覚は、触ったことのある人ほど持っているはずです。
これはRB26に限った話ではありません。当時の実力あるエンジンの多くが、この280という天井に届き、あるいは超えていた。ただ、規制があるから280と書く。それだけのことでした。
つまり、私たちが長年「280馬力の車」だと思って乗ってきたR32 GT-Rは、最初から額面通りの車ではなかった、ということです。
なぜこの話が大事なのか
「実は280以上出てた」という話は、単なる自慢話ではありません。
RB26というエンジンが、なぜあれほどチューニングに応えるのか。なぜ何百馬力ものパワーを絞り出しても壊れにくいのか。その答えの一端が、ここにあります。
RB26は、はじめから「280馬力のエンジン」として設計されていなかった。もっと上を見て、太い骨格で作られていた。280というカタログ値は、その素性を隠すための、ただの服だったわけです。
だからこそ、ノーマルのままでも速いし、手を入れればどこまでも応えてくれる。数字の裏にある「余裕」こそが、RB26の本当の価値だと私は思います。
最後に
280馬力という数字を、額面通り受け取る必要はありません。
あれは実力ではなく、時代の約束事でした。そしてRB26は、その約束事の天井に、はじめから頭をつかえさせていたエンジンです。
自分のR32を「たった280馬力」だと思っている人がいたら、言いたい。その数字は、あなたのエンジンの本当の実力を、むしろ低く見せているんですよ、と。
以上、GATER KAZUKIでした。
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