最後に「らしさ」を決めるのは、この小さな円盤です
「R34のブレーキを収めるために18インチが必要。でも、見た目はR32のままでありたい」 その願いを叶えるために、僕たちは現代の鋳造技術を駆使してホイール本体を作り上げました。しかし、全体の造形がどれほど純正に似ていても、たった一つ、あるパーツの扱いを間違えるだけで、すべての苦労が水の泡になってしまう部分があります。
それが「センターキャップ」です。
世の中の優れたアフターマーケットホイールの多くは、中心に自社ブランドの誇り高きロゴを掲げています。しかし、僕たちが愛するR32の純正スタイルにおいて、見慣れないロゴは強烈な「ノイズ」になってしまいます。どんなにスポークが美しくても、中心のキャップが社外ブランドの主張をしているだけで、途端に「後付けのカスタムカー」の空気が漂ってしまうのです。

「キャップそのもの」も自分たちの手で作るという決断
だからこそ、僕たち GENUINE TREND REPRODUCTION(GTR) は、ホイール本体を設計するだけでなく、「センターキャップそのもの」も自らの手でリプロ(復刻)するという決断を下しました。
「手持ちの古い純正キャップを使い回してください」とオーナー様に丸投げするのではなく、中心の数センチに至るまで、自分たちの手で責任を持って「R32らしさ」を完結させたかったのです。
しかし、この小さな円盤をリプロするのは、想像以上に骨の折れる作業でした。 当時のキャップが持つ絶妙なアール(曲面)、表面の質感、そして何より「あの見慣れた佇まい」を現代に蘇らせること。そしてそれを、18インチ化して厚みや角度が変わった新しいホイールの中心に、寸分の狂いもなく収めること。
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完璧な面一(ツライチ)の追求: キャップをはめ込んだ際、スポークから中心に向かって落ち込んでいくラインが、キャップの曲面と段差なくピタリと一致するよう0.1ミリ単位で金型を調整しました。
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新品の輝きと一体感: ホイール本体と同じ情熱でリプロされた新品のキャップだからこそ、色味や質感に一切のチグハグさがなく、新車時のような圧倒的な一体感が生まれます。
洗車をするたびに感じる、深い満足感
遠くから走ってくる姿を見ただけでは、誰も18インチだとは気づかないかもしれません。 でも、ガレージに車を停めたとき。あるいは、休日にしゃがみ込んでホイールを洗っているとき。中心に鎮座する真新しいキャップと、隙間なく収まったフィッティングの美しさを目の当たりにして、オーナーだけが深く頷くことができるのです。
このホイールは、単にブレーキを避けるための道具ではありません。 ホイールのリム端から、中心のキャップの造形に至るまで。細部まで徹底的に「R32らしさ」を自分たちの手で作り上げることで、あなたの愛車への愛着をさらに一段階深くするための、オタクからの回答です。
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