著者:GATER KAZUKI
みなさん、こんにちは。GATER KAZUKIです。
今日は宣言します。
私は今日、R33を擁護します。
普段からR33に対して辛辣なことを書いてきた自覚はあります。このサイトの読者であれば「またR33の悪口か」と思っている方もいるでしょう。でも、それは公平じゃないかもしれない。今日は一度フラットな目線でR33と向き合い、ちゃんと評価してみようと思います。
本当に真剣に考えます。
まずR33の「良いところ」を全部挙げてみる
R33 GT-R(BCNR33)は1995年に登場しました。R32の正統後継として、いくつかの明確な改良が施されています。
まずボディ剛性が上がりました。 R32と比較して明らかに剛性が向上しており、高速域での安定感が増しています。実際にサーキットで走ったときのシャシーの落ち着きはR32より上という評価もあります。
次にエンジンが改良されました。 RB26DETTは基本的に同じですが、ECUが8ビットから16ビットへ。過給圧の見直し、吸排気系の改良により出力・トルクともに向上しています。数字の上では確実にR32より速い。
そしてブレーキが強化されました。 R32ではVスペック系のみだったブレンボ製キャリパーが、R33では全車に標準装備されています。これは明確な進歩です。
アテーサE-TS Proも採用され、アクティブLSDとの協調制御により4WDシステムとしてはR32より高度なものになっています。ニュルブルクリンクのラップタイムもR32より速かった。
さらにホイールベースが105mm延長されたことで直進安定性が増し、高速域での疲労感が減った。長距離ドライブのしやすさは明らかにR33の方が上です。
どうでしょう。ちゃんと良いところを並べられました。R33、悪くない。
…でも、やっぱり重いんですよ
R32:1,430kg
R33:1,530kg
100kg重い。
ここで止まってしまうんです、毎回。
「でもパワーが上がっているから」という反論はわかります。数値上のパワーウェイトレシオで言えば大きな差はない。でも重さというのはパワーウェイトレシオだけで語れるものじゃない。ステアリングを切ったときの応答性、コーナーの手前でブレーキを踏んだときの感覚、アクセルを踏んで向きが変わっていくときの軽快感。あれは重量の絶対値が決めるものです。
100kgというのは、人間ひとりです。常にもう一人助手席に乗せて走っているようなものです。
ボディが大きくなったことへの複雑な感情
R33はR32より全長が130mm、ホイールベースが105mm大きくなっています。
先ほど「直進安定性が増した」と書きました。確かにそうです。でも、私がGT-Rに求めているのは直進安定性ではありません。コーナーでの身のこなし、ステアリングへの応答、車が自分の体の延長になっている感覚。それはコンパクトなボディから生まれるものだと思っています。
R33が大きくなったことについて開発側は「より高いパフォーマンスを実現するため」と説明しています。それは技術的には正しいかもしれない。でも私には「スポーツカーを少し快適な方向に引っ張った」ように見えます。
快適さとスポーツ性は両立できますが、方向性の問題として、R33はR32よりも少しだけグランドツーラー寄りにシフトしたんじゃないかと感じています。
これは批判ではなくて、性格の違いの話です。……そう言い聞かせています。
ニュルのタイムという事実について
R33はニュルブルクリンクで7分59秒という記録を出しています。R32が出した記録を大幅に更新した数字です。
これは認めます。本当に認めます。タイムは嘘をつかない。R33はR32より速いです、ニュルでは。
…でも、なんでしょう。このタイムを聞いても「だからR33の方が好き」にならないんです。速さと好きかどうかは別の話、と前にも書きましたが、これがその典型です。タイムで勝っても、僕の中でR33がR32を超えることはない。
これは論理ではなくて感情の話なので、反論を受け付けます。でも感情は変わりません。
R33にしかない美点、というものが実はある
ここで一度、R33にしかできない話をします。
R33 GT-Rには「LM LIMITED」という特別仕様車が存在します。1996年のル・マン24時間レースに参戦したR33 GT-R LMのレース活動を記念して製造された、オーバーフェンダーを持つ専用ボディの限定車です。
これはカッコいい。素直にそう思います。
あのワイドボディは純粋に迫力があって、R32にはない攻撃的なシルエットです。NISMOのカーボンパーツとの組み合わせは、GT-Rの歴史の中でも独自のポジションを持っている。
R33 LM LIMITEDを否定する気はまったくありません。あれはあれで好きです。
…ただ、それはLM LIMITEDの話であって、標準のBCNR33の話ではないかもしれない。
結論を出さなければなりません
今日はR33を真剣に擁護しようと思って書き始めました。良いところも、ちゃんとあります。ボディ剛性、ブレーキ、エンジンの熟成、ニュルのタイム。どれも本物の改良です。
でも擁護しようとするたびに「でも重い」「でも大きい」「でもR32の方が好き」という気持ちが出てきてしまう。
これは公平な評価ではないかもしれません。私のR32への偏愛が、R33の客観的な評価を歪めている可能性は十分あります。
R33は決してダメな車ではありません。GT-Rとして正しい進化の方向性を持った車です。
ただ、私の好みではない。
それだけのことを言うのに、こんなに長い記事が必要でした。R33オーナーの方、申し訳ありません。でも、これが正直なところです。
次回、R34について同じことをやるかどうかは、まだ決めていません。
以上、GATER KAZUKIでした。
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